旅の日記帳(インド/バラナシ)

■ガンガーのボート    (2004年2月20日  68日目)

早朝のガンガー

朝6時すぎにガートに出てみる。日の出には間に合わなかったが、まだ日は昇ったばかり。 人々はみんな朝日に向かって沐浴している。 太陽の登る川の対岸には建物がまったくない。宗教上不浄の地とされているからなのだそうだが、 地盤がゆるすぎて建物が建てられないのが本当の理由だとも聞いた。 どちらにしろ、建物がないからここの人達は毎日地平線近くから太陽が昇るのを見ることができる。 きっとこの先ずっと対岸に建物が建つことはないだろう。

バラナシのサンライズ 沐浴のため集まる人々 沐浴する人たち
対岸に昇る朝日
なんだか神々しい気分にさせられる
日の出と共に集まる人々
太陽が昇ると同時に沐浴が始まる
沐浴する人々
寝坊してしまい太陽が昇りきってしまったので
あまりいなかった。

今日夕方にはバラナシを去る予定なので、川沿いに建つ建物をじっくりと見ながら歩く うわさの日本人宿、久美子ハウスのそばまで通りかかったので、ちょっと入り口を除いてみた。 薄暗くて中は良くわからず。賛否両論のこの宿を自分の目で確かめることはできなかった。

じっと座っているサドゥー MUNSHIガート 久美子ハウス
じっと座っていたサドゥー(修行僧) MUNSHIガートを通りぬけて
しばらく歩く
超有名日本人宿 久美子ハウス
壁に書かれた文字が目印

ボートを貸しきってガンガーの水面からバラナシの町を眺めることにする。 一時間で50ルピー。ボートといっても手漕ぎなので静か。ここではボートのエンジン音は似合わない。 バラナシに付いてから思うことは、普段の自分の生活とまったくかけ離れているので、現実感がまったくないこと。 こうやって景色を見ても、自分がここにいるという実感が薄い。 不浄の地とされる対岸でちょっとおろしてもらう。雨季のあいだは、このあたりは水没してしまうそうだが、 今はサラサラした砂地になっていて、市街よりも綺麗に感じるくらい。 ときおり何かの死体が転がっていたりするらしいが、それらしきものは見当たらず。 たまにだれかのトイレのあとが落ちてるくらいだ。 それにしてもずっと向こうまで人の手が入った気配がない。むしろこちらのほうに何か神聖なものを感じる。 再びボートに乗ってバラナシのガートを眺めてから部屋に戻った。

ボートの上 対岸の様子
50ルピーでボートをチャーター
おやっさん、たのむぜい
ボートの上から街を眺める
何百年も前から何層にも重なった街
対岸の様子
砂地がずっと続くだけで本当に何もない

再びバラナシ駅へ

今日は列車に乗るのだが、ここまで来たときの列車のことを思い出すと、ちょっと憂鬱になる。 体調が完全でないので、空調なし、窓あけっぱなしで埃っぽいSLクラスの寝台に乗るのはつらい気がする。 しかも、昨日の列車だと、到着時間が遅くなってしまうことが判明。チケットを買いなおそうとバラナシの駅へ行くことにする。

昨日のチケットは払い戻したが、当日キャンセルは50%しか戻ってこない。 新たに買いなおしたチケットは3Aクラス。SLクラスの上の3等寝台車でエアコン付だ。 801ルピー、約2000円。距離を考えたら安いものだが、SLクラスの料金の3倍だ。 さらに上には2A、1Aがあるが、大体2〜3倍ずつ値段が増えていく。日本だと普通車とグリーン車の値段は1.5倍程度だが、 こちらでは貧富の差でよりクラス分けがきっちりしているようだ。

バラナシの窓口で、ここまで来る26時間列車で一緒だった二人と再会する。 近くのターリー屋(インド式定職屋)でここまでの旅の話に。 どうやらアーグラーからバラナシの間の遅れを計算すると、わずか時速27Kmだったらしい。 SLクラスがきつかったので、3Aで行くことにしたよ、というと、自分は平気だったけどなあ、むしろ楽しかったですよ。なんて言う。 人の感じ方もいろいろだな と思っていたが、年齢の話になってちょっと納得。 彼らはまだ二十歳そこそこなのだった。オレも知らず知らずに贅沢が身についてしまって、ああいう環境が楽しめなくなってしまったのかもしれない。 年を聞かれたので答えると、オレの3Aキツイ発言に納得してしまったようだ。
26〜27に見られてたらしいが、実際はもうちょっとおっさんだったというわけ。31だと言うとビックリしていた。 結婚していて、奥さんを日本に置いて旅をしている、というと二度ビックリ。「だめじゃないっすか、いい奥さんですね〜」なんていわれてしまう。

買いなおした列車の時間まで少し間があるので、路地で色々と買い物をする。 この街はインド人、外国人共にたくさんの旅行者が訪れるのでみやげ物屋も結構目立つ。 大きなガラスで出来た青いビーズが気に入り、首からぶら下げるつもりでひとつ買う。20ルピーくらいだったか。 同じ店で細かいガラスのビーズをまとめて500グラム分くらい買い、こちらは100ルピー。(300円弱)
何百個も入っているが、原宿じゃこの玉1個100円とかで売っているぞ。
駅前の屋台 駅前の屋台
野菜と卵を混ぜて焼いたように見える
ちょっと興味あったが椅子がないので
定食屋へ移動
ターリー
ターリー。インド式定食
味は日本人のイメージするカレーじゃない。

買ったビーズも荷物の中に入れ、Y田くんに別れの挨拶をしてリキシャでバラナシ駅へ向かう。
買いなおした切符はバラナシ始発なのでアーグラーの時のように何時間も待つことはない。 列車には何分遅れかで乗ることが出来た。
今日は一番下の寝台のSL(スリーパー)クラスの約3倍の費用がかかるエアコンつき3等車。 乗っている人の身なりがなんだかきちっとしている。携帯電話で話している人もいて、
やはりSLクラスよりも階層の高い人たちが乗っているのだろう。
室内もホコリっぽくないしこれなら快適に旅が出来そうだ。

列車はゆっくりと走り出しバラナシの街に別れを告げる。
シナモンアイスを買って口に含んだら、マッシュポテトのような物にスパイスをかけたものだった。 自分の予想していた味とのギャップに思わず。「マズーーーー」途中で捨ててしまった。

カルカッタへ向かう列車の中でそんな夜は更けていく。

エアコンつき3等車 車内 謎の食べ物
エアコンつき3等車
外装はちょっと汚いけど・・・
中はこんな感じ。
シーツと枕もついて、ホコリも少ない。
これなら快適でしょう
謎の食べ物
小学校一年生のとき茶碗蒸を
プリンだと思って食べたとき依頼の衝撃

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