旅の日記帳 アメリカ/ニューヨーク

■自由の女神    (2004年4月7日  115日目)

グラウンド・ゼロ

目覚めたのは10時過ぎ、時差のせいで昨日一日が30時間くらいあったので寝過ごしてしまったらしい。 ちょっと驚きつつシャワーを浴びて外出する。 メキシコシティ行きの飛行機の予約をするためにメヒカーナ航空のオフィスに向かう。シックス アベニュー沿いにあるらしいのだが、 よく分からずキョロキョロしながら歩いているうちにグラウンド・ゼロに到着してしまった。 2004年4月7日現在のグランドゼロは、見たところただの工事現場。駅は復旧されているので、真新しい出入り口の地下から 人が行き来するだけ。ニュースで見たような花束や寄せ書きはどこかに片付けられてしまってもうない。 フェンスにはツインタワーが健在だった頃のパネル写真が展示されていて、当時の姿を知ることができる。

フリーペーパーBOX ニューヨークはフリーペーパーが豊富
こんなカラフルなBOXに入っている
追悼パネル
通りがかりの消防署で見かけたパネル
911のテロで殉職した消防士を追悼するもの

ここに来る途中、消防署の横を通り、消火救援作業にあたって亡くなった署員を奉るモニュメントを見てきた。 テロ当日にリアルタイムでテレビ中継を見ていたが、 そういうものを見ているとあの時の映像の煙の中で、随分多くの人が亡くなったのだと言うことが現実として伝わってくる。 ただの工事現場だがどこか悲しい気分になる。

グラウンドゼロ グラウンドゼロは既に工事が始まっている
知らないで通り過ぎたら
あんな事件がおきた場所だとは気付かないかもしれない
グラウンドゼロに残る鉄骨
おそらく貿易センタービルの一部だったと思われる鉄骨
十字架の形に残されていた

ホットドッグ屋台でぼられた

そのまま南に向かってまっすぐ歩くと、マンハッタンの南端の公園、バッテリーパークについた。 ここから自由の女神の立っている島まで行くフェリーが出ているはず。 世界中のおのぼりさんが集まる場所らしく、その人たちを目当てに大道芸人や食べ物の屋台があちこちに散らばっている。

本場のホットドッグでも食べてみようと、適当な屋台で注文、ホットドッグとチーズプレッツェル、ペットボトルのオレンジソーダ。 屋台の兄ちゃんが「どこから来たの?」などといいながら作っているので「日本だよ」といいながら作業を見守る。 受け取って金を払おうとすると、9ドルといわれる。あれ、高いぞ?と思い、値段を尋ねると、 それぞれを指差して、これ3ドル、こっちも3ドル、これも3ドルだから、計9ドルだ。という。
値段表ではホットドッグは1.5ドル、ジュースは2ドルって書いてあったのだが・・・ いつものオレなら追及するところだが、明朗会計のヨーロッパですっかりバックパッカーの野生の感が鈍っていた。 あれっ?高いほう注文しちゃったかな?と思いながらも9ドル支払ってしまった。

しかし、4〜5歩あるいてふと考えると、ホットドッグは一種類だけだし、なんか変だ。
「日本人」→ 金持ってるけどシャイ → とりあえず吹っ掛けてみる → 英語が得意じゃないのでなんとなく払ってしまう
ということだったんじゃないだろうか。しかし相手と口論する気力がわかない。ちょっと悔しい気分でベンチに座って食べた。 久々にいいカモにされてしまったようだ。

自由の女神に会いに行く

バッテリーパークの先端、船の出ている桟橋の近くまで行くと自由の女神を眺めることができる。 だいぶ小さいし、右方向を向いていて正面が見えない。やっぱり近くまで船で行って見ることにしよう。 付近の長い列はなんだろう、と思って辿ってみると、その長い列が乗船を待つ人の列だった。 チケットは公園内にある丸い城壁の中のチケット売り場へ。この丸い城壁、キャッスルクリントンって書いてある。 小さな展示館を眺めてこの城壁がは昔は海の上に立てられたことが分かる。

列に並びなおして、これから乗船を待つ人の様子を見ると、サリー服を身にまとった女性が目立つインド系ファミリーやら フランス語で会話する中年カップル、アラブ系のグループ、新婚旅行っぽい日本人カップルもいる。 それらの人々が列を作って並んでいる横で、鉄琴やギターを鳴らす路上ミュージシャン達。 かれらは列の前に来た人に話し掛け、どこからきたのかを尋ねて、それにあわせて巧みに選曲している。 そこまでされては、と結構みんな気前よくチップを払っている。

しかし、大通りならともかく、相手の動けない場所でやるのはこすいというかフェアじゅない。 自分が前に来たときにどうしようなどと、よけいな気をもんでしまう。 が、一人旅で仏頂面をしていたので、路上ミュージシャンはオレの前のカップルをターゲットにしたのだった。

観光客とパフォーマー ギター弾きのおじさん グラウンドゼロのモニュメント
世界中から観光客がやって来る。
自由の女神に扮装した大道芸人と
記念写真を撮ってる家族はインド系らしかった
船に乗るための行列の横で芸と続ける
さりげなく観光客の出身を聞いて曲を
引き分けるのはさすが
貿易センタービルに飾られていたオブジェは現場から移動され、壊れたままの形で展示されている。

列が進むのは意外と早く、船に乗る手前の大きなテントに通された。ここでセキュリティチェックをするのだ。 見たところ、最警戒時よりも省略されている感じ。大丈夫なんだろうか。 ボートにやっと乗り込んで出航。みるみるうちに自由の女神が近づいて、反対にさっきまでいたマンハッタンの全容がよく見えるようになってくる。 エッフェル塔を見たときの「おっ、思ったよりデカイ。スゲー」という感じはなく、ちょうど想像どおりの大きさ。 だが、ボートが自由の女神の立つリバティ島に到着すると、その印象はちょっと変わった。 ディテールの細かいところまで見えるのでやっぱり迫力がある。おまけに360度好きなところから眺められるため、 ガイドブックの写真ではまず見ない女神の後姿や足の裏まで見ることができるのだった。 ただ、テロ以降頭の部分の展望室に登れなくなってしまったのがとても残念だった。 ここでは自由の女神自体がすごいというよりも、メディアで見慣れたものの実物が自分の目の前にあって、自由に眺められるというのが面白く、 いろいろな角度から写真を撮ってしまった。

ボートからマンハッタンを眺める リバティ島行きフェリーの船尾から
マンハッタンを眺める
自由の女神
自由の女神が見えて来た
みんな写真とりまくり

リバティ島にはカフェもあり、お土産屋さんも充実しているので色々見ていると、面白いものを買おうとしている人がいた。 銅色の金属でできた絵葉書だ。「おおっ」と思って探すとすぐに見つかった。自分用と友達に送るのと2枚買おうと手にとって レジに向かったら、「それどこにあるの?」と聞かれた。人気商品のようである。

そういえば、「自由の女神はなぜ緑色なの?」という展示パネルがあった。自分も知らなかったので興味深々で読んでみると、 女神の外装は銅版でできていて、その銅が錆びて緑色になったから、ということだった。 その緑色の錆びが表面を保護しているらしい。へぇ〜(ボタン10回?)

リバティ島の星条旗 リバティ島へ上陸
高いポールの先端に星条旗がたなびいている
自由の女神の後姿
自由の女神の後姿
右足の足の裏が見えます。
突っ立っているんじゃなくて
一歩踏み出してるんだね
自由の女神正面 定番だけど 自由の女神の正面
思ったより大きく見えました
トーチの一部
女神が持っているトーチの一部らしい
大きくてビックリしたけど、
意外とぺなぺな
自由の女神について調べていたら面白いサイトを見つけた。あの懐かしい「アメリカ横断ウルトラクイズ」の自由の女神にちなむ問題の数々が載っているのですが、 今改めてみてみると「へー」となる正にトリビアものだ。
自由の女神の詳しい成り立ちが乗っているので興味ある方はどうぞ。
リンク:新・バクシーシ!012 高層建築の歴史(4)─自由の女神

ピアー16とチャイナタウン

夕方17時前、最終の一つ手前くらいのボートでバッテリーパークに戻る。 気ままに歩いてチャイナタウンを目指す。 行き過ぎてしまったみたいで、昔の桟橋を改造してショッピングモールにしたような場所に出た。PIER16という看板がある。 どうやらここからも遊覧船ツアーがでているようだ。 現役の船のほかにも引退した2隻の帆船が係留されている。船の名前を見ると1隻はPEKING(ペキン)という名前だった。 昔の中国航路で使われていたのだろうか。横浜の氷川丸のように入場料を払えば中が見学できるらしい。

大きな橋が見えるデッキを見てからオープンテラスのレストランでビールを飲む。 ハッピーアワーで2.5ドル。こういう店ではチップが困る。3ドル渡しておつりはチップ。こんなもんでしょう。

埠頭を改装したショッピングモール PEKING号 ショッピングモールのデッキから見える橋
埠頭を改装したショッピングモール PEKING=北京号と言う名の帆船 ショッピングモールには橋を眺められるデッキがある
歩いていくうちにようやくチャイナタウンへ。マクドナルドの看板にもご丁寧に中国語が書いてある。 おまけにバーガーキングも「漢堡王」 漢字の看板がやたら多くて、香港に戻ってきてしまったような感じを受ける。 真新しい建物ばかりになってしまった横浜の中華街よりもすこし古ぼけた感じがして面白かった。
チャイナタウン マクドナルドとバーガーキングの看板 長城国貨商場
いきなり香港に戻って来たような雰囲気 バーガーキングもマクドナルドも漢字表記 長城国貨商場
って漢字の名前がいいねぇ

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