世界一周航空券

今回の旅の動機となったのが世界一周航空券の存在。定期購読していたある雑誌に世界一周航空券の特集があり、「これくらいの予算で出来るのなら自分もやってみたい」を思ったのがきっかけです。 ネット上で色々調べては頭の中で仮想コースを作っていたのですが、自分で好きなようにコースを作れる分通常の航空券よりも複雑な決まりがあり、実際に行く段階になってのコース決定にはなかなか苦労しました。
このページでは世界一周航空券のルールに従っていかにして自分の行きたいコースを実現させたかを紹介していきます。
この記事は2003年10月当時のものです。2008年現在発券ルールや金額がかなり変わっていますのでご注意ください。

現在、世界中の航空会社の多くがアライアンスというグループに加盟し、コスト削減、乗客の利便性アップに努めています。 このアライアンスにごとに独自の世界一周航空券を販売しており、代表的なものとして、「スターアライアンス(スターアライアンス世界一周航空券)」「ワンワールド(ワンワールドエクスプローラー)」「ウイングス(ラウンドザワールド)」などがあります。
それぞれの航空券ごとにルールが異なるのですが、主に大陸制とマイル制の二つに大別されます。

大陸制】 世界を6つの大陸に分け、訪れたい大陸の数で料金が異なる。
       また、飛行機に乗れる区間が1大陸で4区間までというように制限があるが、距離制限はなし(ワンワールド)
マイル制】 決められたマイルの範囲内で訪れたい都市を選択する。(スターアライアンス、ラウンドザワールド)

どのアライアンスの世界一周航空券も、共通していることは、有効期限が一年以内、全旅程のコースを出発前に決める必要がある ということで、 旅行期間が一年以内で、かつ行きたい場所が決まっている人には格安航空券を現地で買い足していくよりもかなりの割安感があると思います。
世界一周航空券についてはインターネットで代理店業務を行っている世界一周航空券の専門店、「世界一周堂] さんが詳しいです。ここは各アライアンスの世界一周航空券が分かりやすく解説され、掲示板で質問にも答えてくれるのでチケット購入前の研究にもお勧めです。

まず、自分が行きたいと思っている所を並べてみました。
香港-バリ-シンガポール-(マレー鉄道)-バンコク-デリー-ドバイ-カイロ-イスタンブール-アムステルダム-トロムソ- ニューヨーク-メキシコシティ-グァテマラシティ-サンフランシスコ-ホノルル-東京
このコースが実現できる航空券はどれかということを検討してみました

大陸制をとるワンワールドは距離も多く飛べ、料金も若干安かったので(現在は値上げ)魅力があったのですが、 出発大陸であるアジアでは2都市しか滞在できないという規定があったためボツ。
マイルの範囲内であればエリア内での制限がなく、途中降機(滞在)が15回(ラウンドザワールドは10回)と多いということでまずはスターアライアンスに絞りこみました。

スターアライアンス世界一周航空券には以下のような規定があります。
●利用できるマイル数は29000マイル以内(335,000円)、34000マイル以内(385,000円)、39000マイル以内(452,000円)の3種類
●途中降機(滞在)は15回以内(=15都市まで滞在することができる)
●乗り継ぎ可能。乗り継ぎの場合の滞在時間は24時間まで(24時間以内なら途中降機扱いにならない)
●陸路移動、たとえばシンガポールに飛行機で到着してバンコクまで鉄道で移動し、バンコクから次の場所へ飛ぶ場合、
 その区間のマイルは飛行したとみなし、飛行機を利用しなくてもマイルを使用したことになる。

これらのルールを踏まえ、スターアライアンス加盟各社の全路線が掲載されている時刻表をダウンロードしてコースを研究、 行きたい場所と予算のバランスを考えて34000マイル、エコノミークラス385000円のチケットを購入することにしました。

今回の旅で購入したスターアライアンス世界一周航空券・STAR2(34000マイル以内)の内容です。
地図の青線が世界一周航空券によるフライト区間になります。

スターアライアンス世界一周マップ クリックで拡大図が出ます

区間FROMTO マイル 備考航空会社
1成田 ソウル(韓国) 782 (乗継) アシアナ航空 *1
2ソウル(韓国) 香港(中国) 1286   タイ国際航空 *2
3香港(中国) シンガポール 1595 (乗継) シンガポール航空  
4シンガポール デンパサール(インドネシア) 1040   シンガポール航空  
5デンパサール(インドネシア) シンガポール 1040   シンガポール航空  
6シンガポール //バンコク(タイ) 898 陸路移動 - *3
7バンコク(タイ) デリー(インド) 1816   タイ国際航空  
8デリー(インド) //チェンナイ(インド) 1097 陸路移動 - *4
9チェンナイ(インド) ドバイ(アラブ首長国連邦) 1816   タイ国際航空  
10ドバイ(アラブ首長国連邦) カイロ(エジプト) 1501   シンガポール航空  
11カイロ(エジプト) ウイーン(オーストリア) 1472 (乗継) オーストリア航空 *5
12ウイーン(オーストリア) イスタンブール(トルコ) 778   オーストリア航空  
13イスタンブール(トルコ) //アテネ(ギリシャ) 334 陸路移動 - *6
14アテネ(ギリシャ) フランクフルト(ドイツ) 1124   ルフトハンザ航空 *7
15フランクフルト(ドイツ) オスロ(ノルウェー) 710 (乗継) ルフトハンザ航空  
16オスロ(ノルウェー) トロムソ(ノルウェー) 693   スカンジナビア航空  
17トロムソ(ノルウェー) オスロ(ノルウェー) 693 (乗継) スカンジナビア航空  
18オスロ(ノルウェー) ニューヨーク(USA) 3689   スカンジナビア航空  
19ニューヨーク(USA) メキシコシティ(メキシコ) 1555   メヒカーナ航空 *8
20メキシコシティ(メキシコ) グァテマラシティ(グァテマラ)657   メヒカーナ航空  
21グァテマラシティ(グァテマラ)ロサンゼルス(USA) 2196   ユナイテッド航空 *9
22ロサンゼルス(USA) ホノルル(USA) 2555   ユナイテッド航空  
23ホノルル(USA) 成田(日本) 3816   全日空  
   合計マイル 33473      

*1 翌日の香港行きを予約し、ソウル滞在は約20時間。その時間を利用して一泊観光
*2 香港を基点に広州とマカオへ陸路で周遊
*3 シンガポール-バンコク間はタイ国際航空、シンガポール航空共に直行便が就航しているが、
  マレー鉄道に乗車するためあえて陸路を選択
*4 デリーからドバイに行くスターアライアンス加盟会社の直行便がないため、ドバイ行きのあるチェンナイまで列車で陸路移動
  (デリー→アグラー→バラナシ→コルカタ→チェンナイ)
*5 カイロからイスタンブールに行くスターアライアンス加盟会社の直行便がないため、一番近い乗り継ぎ地であるウィーンを経由
*6 イスタンブール-アテネ間のスターアライアンス加盟会社の直行便がないためバスで陸路移動
*7 フランクフルトを基点にヨーロッパ周遊。アムステルダムへは陸路で行く方針に変更。
*8 購入時メヒカーナ航空はスターアライアンスに加盟していましたが、2004年3月31日に脱退。
  チケットは発券済みだったため問題なく使用できました。
*9 サンフランシスコにすると34000マイルをオーバーしてしまうため、ロサンゼルスに変更

購入時2003年12月時点では消費税はまだ外税方式でしたので、消費税抜きの航空券代は385000円でした。
また、この料金に加えて、航空保険超過負担料、各国の空港税・出国税を同時に支払いました。
各国の出国税が以外と高いのでビックリ。以下が航空券関係で支払った金額の合計です。
        

空港税・出国税
成田空港 2040円
香港 1800円
インド 2100円
エジプト 600円
オーストリア 2000円
ギリシャ 3400円
ドイツ 3400円
ノルウェー 3500円
米国(ニューヨーク、ホノルルの2回分)5900円
メキシコ 4200円
グアテマラ 3400円
航空保険超過負担料(インシュランスチャージ)10,900円
航空運賃 385,000円
428,240円
請求金額430,710円

また、この他に、航空券と一緒に支払わず、現地で徴収される空港があり、
タイ出国:500バーツ/インドネシア出国:10万ルピア/グアテマラ出国:30US$
の空港使用料を現地にて支払いました。韓国については事前に17000ウォン支払うと聞いていたのですが、
航空券が乗り継ぎ扱いだったためか徴収されませんでした。

スターアライアンス世界一周航空券は、スターアライアンス提携各社のマイレージサービスの加算対象となっています。
自分の場合は、すでにユナイテッド航空のマイレージカードを持っていたので、すべてここに加算しました。

いちいち空港でチェックインする度に航空券と一緒にカードを提示しなければならないため、1度、香港-シンガポール線で加算してもらうのを忘れてしまいました。
忘れた場合は半券とチケットのコピーを航空会社に郵送する必要があるので、出発前に航空券を受け取ったらコピーをしておくのが確実です。 また、スターアライアンス世界一周航空券はなくしてしまった場合には再発行不可とのことですが、航空券のコピーを持っていれば再発行してもらえることがある。と聞いたことがあります。 どちらにしろ旅行中は航空券のコピーを持ち歩いたほうがいいようです。

例外的な事柄として、メキシコ、グァテマラに行くときに利用したメヒカーナ航空が自分の搭乗した2004年4月時点で ユナイテッド航空との提携を解消し、アメリカン航空との提携に切り替わるということがありました。 アメリカン航空のマイレージカードも持っていたため、こちらに加算することができ、マイルを無駄にしないで済みました。

今回はこのような理由でマイルが別々のカードに分かれてしまったのですが、通常はひとつのカードに加算すれば30000マイルをオーバーし、 このマイル分だけでたとえば無料で香港へビジネスクラスで往復できることになります。
つまり、世界一周チケットを買って旅行すると、おまけにもう一回海外旅行ができるってことですね。

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